SSブログ

樹木の1年 [photo雑記]

森を歩いていると、
最終的に樹木のことがわからないとダメなんじゃないか、
と感じるようになって、
先日、木肌の図鑑と葉の図鑑を買った。
木肌を見て、葉を持ち帰り、調べているのだが、
それでも識別するのは難しく、
たどり着いても、名前を覚えることができない。
好きな珍獣の名前ならすぐに頭に入っても、
もともとインプットされづらい分野なのか、
てんでダメだ。

毎日通る道にたつ樹。
それには名前があるのに、認識することなく眺めている。
それが何であるかを、
その樹木が主張していることに、
私はほとんど気づけないでいる。

そんなコンプレックスもあったからなのか、
去年私は1年かけて、
ある樹木の写真を同じ角度から
ほぼ毎日撮り続けた。
誰に頼まれたわけでもないのだが、
晴れの日も雨の日も雪の日も。

20140502


20150130  雪

ただこれだけでなんの木だがわかるだろうか?

こんな時間がほぼ1年を占めている。
ただの木、としか思われない時間。

でも、冬が終わると、豹変する。
1年前とまったく同じ日に、
今年も突然、別人の顔に変わった。



50年後もこの木はこんな1年を過ごすのだろうか。
そもそもこの木は、いつからここにあるのだろうか。

樹木の1年は、私の何日に相当するのだろう。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

オオルリ [森]

森。
木の葉がしげり、鳥達の声はすれども姿は見えず。
5月ぐらいからずっとそんな調子だったのだが、
先日、きれいな声の主を撮影することができた。


黒いジャケットを着たような鳥だなと思ったら、
黒ではなく、瑠璃色。
オオルリだった。
隣の枝には、メスもいた。

東京の西の奥。
生き物の密度が濃く、
その場所に立てば、蠢きや気配を感じられる。
アレが見たい、コレが見たい、撮り逃したら悔しい。
そう思っていたのだけど、
この日、突然その気持ちが消えた。
なんだか姿なんて見えなくてもいいかも。
見えたらそりゃいいのだけど、
気配だけで、水が染み込むように満ちる。
こんなふうに、声が降ってくる。
いい気持ち。

nice!(2) 
共通テーマ:blog

スケッチ [雑感]

角入りきらなかった……
こんばんは、ニホンジカです。毛皮と目玉がはいった。また角が入りきらなかった。

最近、毎日絵を描いている。
森へ行くと、糞や食痕、研ぎ跡、足跡を探したり、
死んだ動物の骨を拾ったり。
でもなかなかご本人には出会えない。
写真や映像で見ていても、何か遠い感じがしていた。
あることがきっかけで絵をかき始めたら、
見るより近くなれるように思えて、楽しくなり、
とまらなくなった。
森にいる動物を描こうと、テンやイタチ、
タヌキ、キツネ、ハクビシンなどの食肉類を描いて、
今、偶蹄類を描いている。
偶蹄類は食肉類よりもずっと難しい。
苦戦しながらシカを描き続けた。
ニホンジカはずんぐりむっくり。
こんどは、ちゃんとニホンジカになった!
ニホンジカ〜
見返りニホンジカ。
ニホンジカ

写真の通りに描こうとすると、うまくいかない。
骨格標本を見て、比率通りにしてもうまくいかない。
写真はその個体でしかない。
種としてのスタンダードがあって、
それをもってその種に見える。
やっぱり森のなかでニホンジカを
見ることが一番重要なんだろうな。
nice!(0) 
共通テーマ:ペット

森を飼う [photo雑記]

森飼ってるみたい

ボトルアクアリウムをやっている。
といっても、放置してるだけなのだけど。
窓際に置いている。
よかったこと。
ガラス瓶に入り込む
日差しの美しさを堪能できること。
水草から気泡がたちのぼる。
魚が光る。
緑が水を染める。
ボトルアクアはひとつの生命体、
森を空中から眺めるような気持ちになる。
光と水がないと生きられないんだなぁと。
説得力がある。
nice!(1) 
共通テーマ:ペット

ミナミバンドウイルカ

このところ毎年、初夏に御蔵島に行く。
ミナミハンドウイルカを見に行く。
船上からながめるのではなく、
潜ってイルカを見るのだ。


nice!(2) 

松重豊VSパンダ [珍獣]

かわいいってすごいな。

食べる姿だけでお金がとれるのは、松重豊か、パンダか。
松重さんは、あまり口を開かずに食べる。あれが美しい。
パンダは、食肉目だけあって、横にある裂肉歯を使って食べる。
真正面からいかない。必ず横からいく。がっついて見えない。そこがうつくしい。
さらに、竹なので、口のまわりにアレコレつかない。しかも、うんちが竹の青々としたいい香り。
食べてから出すまでを考えると、パンダの勝ちだな。
nice!(0) 
共通テーマ:ペット

ロックな珍獣 [珍獣]

今日は6月9日で
ロックの日なんだって。
だから大好きなロックな動物
イワダヌキ目のハイラックスです。

IMG_8472 ケープハイラックス

はじめて動物園で彼らを見た時には、
この岩狸っていうネーミングに心わしづかみ。
で、改めてタヌキ? と眺めると
何に形容したらいいかわからない容姿をしている。
どっちかっているとモルモットに似てるよねぇ。

テンジクネズミ
これ。モルちゃん(テンジクネズミ)。

こっちは齧歯目。ネズミの仲間なのだけど、
その昔、このハイラックスは
ケープタウンのテンジクネズミって言われていたのだそうだ。

よく調べた結果、齧歯目じゃないことがわかり、
最終的に、蹄があることから、
なんとゾウに近いっていうことがわかり、
でも何のグループにも似ていないので、
イワダヌキ目というグループができたという珍獣。
ケープハイラックス
ケープハイラックス
(天王寺動物園の解説)

なんといっても私はこの牛若丸みたいな
キリリとしたお顔が好きだ。
ケープハイラックス
この個体、オスなのかメスなのかわからないんだけど、
美少年顔なのが、素敵。
目元なのかなぁ。眉があって、黒目がちでキリリ! 

ああ、もう、ハイラックス、いいなぁ。
地味なんだけど、
動物園で見つけると、
途端にテンションが上がる、
ロックな珍獣なのです。








nice!(2) 
共通テーマ:ペット

ケロケロ6月6日 [その他の生き物]

今日はカエルの日なんだって。
ケロケロで66。

IMG_9159 おとなのガマくん 
写真はガマくん。
アズマヒキガエル。
西日本に棲むニホンヒキガエルの亜種で、
耳腺から毒を出す。
ヘビに対抗するのに役立っているらしい。
ネコにも効果があるのかな。


タグ:カエル
nice!(1) 
共通テーマ:ペット

恐るべしウチワモンスター! [日記]

刺された、腕に負傷である。
6刺もやられた。
ブスブスと刺さったまま。
剣山状態。
しかも電車に乗ってから、
やられていることに気づいた。

白昼堂々と攻撃に及び、
さらに攻撃に及んでいることすら、
相手に気づかせない手口。
巧妙である。

さらに言うと、攻撃しているとき、ヤツは動いていない。
刺された、というのはちと正確ではないかもしれぬ。
ヤツにしてみればそれは、
自己防衛以外のなにものでもないのだから……。

私を刺したヤツ、というのはコレです。
おれましぇん
Untitled
緑色のモンスター、ウチワサボテ~ン。

こんな太いの6本も刺さって、
電車に乗るまで気づかなかったのか!

いや違うのだ。
この太いのには刺されまいと注意した。
が、ヤツはもっともっと見えないくらい細いトゲを持っている。
細いトゲは簡単に刺さり、簡単に本体から抜ける。
が、いったん刺さると簡単ではない。
大変抜けにくくてやっかいなトゲなのである。

おかげで電車のなかで、
親指と人差し指の爪を立てて、
ピッピッピッと必死な形相でトゲを抜いた私。
周囲の人は、
なんで車内で腕毛なんて抜いてるんだ、
と思ったことだろうよ。

うーん、見えるかな、見えないか、
細くて小さなトゲトゲ。
Untitled
この赤くてつややかなのは花芽だ。
6月くらいから突然花開く。
うちわさぼてん
セサミストリートに出てきそうな大胆な容貌なのに、
花はこんなにかわいい。

このウチワモンスターは
近所のお宅の玄関に植わっている。
普段は物静かな緑の塊なのだけど、
唐突に花が咲く、
いや、咲く、なんてなまやさしい表現では足りない。
破壊的に、ボン、と現れる。

現れたのは、まるで夢みたいな黄色いお花。
私は、陽がさしたときに、この花を見上げるのが大好きだ。
深緑を背景に、花びら自体がボワンと蛍光する。
じっと見ていると溶けそうな気持ちになる。
Untitled

この日は、花芽にアリがついていたため、
カメラを近づけて写真を撮った。
Untitled
つやつやの赤につやつやの黒がまとわりついて遊んでいるみたいに見える。
サボテンの花芽の質感は昆虫に似てるよ。
ウチワサボテンにはよくアリがついているんだよな。

で、このときに近寄りすぎたため、
ウチワモンスターの怒りをかった。
怒りじゃないか、正確には防衛。
これ以上近づくべからずってやつだ。

ウチワサボテン類は、オプンティア属に属するサボテンの一派。
200種類くらいいる大派閥である。
彼らは大変厳しい砂漠などに環境で育つ。
それゆえボディ(これは葉じゃなくて茎が変化したものなんだって)に
たっぷり水分や栄養分を蓄えている。

いってみれば成長するオアシスだ。
これを虫や鳥、爬虫類が放っておくわけがなく、
トゲは主にそれらからの防御として役立っている。

ウチワサボテンが生えているのは
おもにアメリカ大陸なのだが、
サボテンを襲うのは上記の面々だけではない。

もっとも凶悪な哺乳類、
そうです、ヒト!
ヒトもウチワサボテンを食べるんだって。

とくにメキシコでは、ウチワサボテン=ノパルは
野菜として流通している。
糖尿病やコレステロール値の改善にも有効な、
健康野菜だそうで、
トクホクラスの活躍ぶりだ。

ノパル料理というジャンルも確立していて、
生でサラダにするだけでなく、
焼いてステーキにしたり、
煮込んでスープにしたり、
デザートやお菓子にもなっているとか。

どっかで食べられないかしら、と調べてみたら、
ありました!
案外身近に、そして案外ジャパンな、伊豆。
伊豆シャボテン公園である。
ここに行けば、さまざまなサボテン類だけでなく、
南米のデカネズミ・カピバラにも会うことができる。
ここのカピバラさんは温泉つかるんだよね。

ウチワサボテンに舌鼓をうち、カピバラ温泉でいい湯だねぇ~
なんて、オーラアミーゴ! 乙なもんだよ。
メキシコ風今年の冬のお楽しみ、いいじゃん。
ちょっと今後近所のウチワモンスターを見る目もかわるよね……
うまいのかなぁって。

あ、そうか、あのトゲ防御は、
私の行動を見透かしての威嚇攻撃だったのかも。
住宅街でも油断しない、
ヒトの恐ろしさを熟知したウチワモンスター、恐るべし!
nice!(2) 
共通テーマ:ペット

ヒトとアブだけが喜ぶ秋の芳香剤 [日記]

季節ですなぁ。
金
におう。
がんがんにおうキンモクセイ。

秋ですなぁ。
トイレの芳香剤なんかに採用されなければ、
この香りの印象ももっと豊かだったろうに、
と思う今日この頃。

いやね、いい香りだなと思うのだけど、
それほど得意な香りではないのだ。
一定量を超えると、なーんか息苦しくなりませんか?
デパートの1Fみたいに、ウヘッとなる。

金曜日、会社の近所をキョロキョロしていたら、
こんな花を見つけた。
銀木犀
白、うーん、ちょっと黄味がかったクリームみたいな色。
形はキンモクセイにそっくり。
キンモクセイのアルビノ? 
そんなのあるのか、植物にも?

白いキンモクセイ……
調べてみると、あるんだよ、白いのが。
あるんだよ、というよりも、そっちが基礎なんだって。

まず、トイレの芳香剤の例のオレンジは、おなじみの金木犀。
そして、たいして香らない同じ姿かたちの白いのが、銀木犀。
さらに、薄黄色いのが、ウスギモクセイ。こう書く。薄黄木犀。

これらは全部、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。
単にモクセイ、というときは、白い銀木犀を指すそうだ。

会社のそばで見たものは、最初銀木犀なのかと思ったのだが、
昨日、もっと白いのを見つけた。
銀
おおまちがいなく銀木犀だ。
たくさんの金木犀に気圧されそうになりながらも、
深緑に浮かび上がるように真っ白く輝く。
白木犀と言わず、銀木犀と呼びたくなったのもわかるなぁ。

銀木犀は金木犀ほどに香らない、とウィキに書いてあった。
鼻を近づけてみた。
香らないので、つけてみた。
ああほのかにモクセイ臭。
金木犀のどぎつさにくらべたらぜーんぜんだが。

いいね、そのくらいがいいよ、銀木犀、うん、いいね。

ということは、だ。
会社のそばで見たクリーム色のは
薄黄木犀だったのかもしれない。
すごい、たった3日で木犀コンプリートじゃないか!

だいたいね、金木犀は香りすぎなんだよ。
ちょっと派手でかわいいからって、
きつい香水漂わせすぎなんだよ!
と、心のなかで毒づいて、
金銀木犀満開の道路でキョロキョロ。

虫がいないかなと思って探してみたのだ。

この辺りには、他にも数種類の花が集まっていて、
蝶やらハチやらアリやらがわらわらやってくる。
金木犀がこれほど強烈な甘みを漂わせているのに、
なぜか虫がいない。

飛んできたのは、
シマシマのハチなのかアブなのか、たった1匹。

香水ふりまいても、キラキラさせても、
満開でウェルカム状態でも、
虫が寄ってこないなんて、あら皮肉なもんだね。

虫も、金木犀の香りはちょっときつすぎるのではないかな?
私もあんまり魅力を感じないしね。

家に帰ってグーグル先生に聞いてみると、
へーと思うことがわかった。
γ-ノナラクトン。
金木犀のあの強い香り成分には
γ-ノナラクトンという物質が入っている。
虫はこの香り成分が大嫌いだそうだ。
そのためほとんどの虫は金木犀に近づかない。

が、唯一のOKの虫がいる。
ホソヒラタアブというハナアブ科のアブ。
このアブが、木犀類の媒介者となっている。

私が見たシマシマの虫、
あれこそがホソヒラタアブだったのか。

γ-ノナラクトン。
トイレの芳香剤に採用されるモクセイ臭は、
単に尿や便の悪臭を抑えるためだけではない。
虫よけ効果まであったんだ。

そしてこれこそが、
私がウヘッとなる原因。
あれ、ってことは、
私の嗅覚は虫なのか?????

木犀の花期は10~11月。
この時期が終われば、
花も虫もぐっと減る。
無臭の冬に突入する前に、
γ-ノナラクトンに酔いしれて気持ち悪くなるのも、
季節のお楽しみかもしれないね。
nice!(1) 
共通テーマ:ペット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。