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妖艶なオオゲジの心はどこに [その他の生き物]

森の友人のひとりが、
ムカデやヤスデについて勉強していて、
脱皮直後のムカデの頭部を写真を見せてくれた。

ムカデは脱皮の後に、脱皮殻を食べるのだという。
節足動物はみんなそうなのか知りたかった。

ボトルで飼っているヌマエビたちは、
自分の脱皮殻を自分で食べている。

検索してみるとムカデやヤスデ、ザリガニ、ダンゴムシなど、
脱皮殻を食べてしまうそうだ。
ザリガニついては研究が進んでいるようで、いろいろな文献が出てきた。
IMG_2353
ザリガニは脱皮するときに、
胃の中にカルシウム玉のような胃石をつくる。
体内のカルシウムをここに集めることで、
殻を脱ぎやすくするのだ。
脱皮後にはこの胃石が溶ける。
それで脱いだばかりのやわらかい殻が硬くなる。
そして、胃石の補助的に
脱皮殻を食べてカルシウムを増強するのだ、と。

ザリガニ本人がそれを自覚しているとは考えにくいので、
目の前にあるものを食べたものが、生き残る率が高くなっただけだろう、
というのが、森の仲間たちの見解だ。

そんな話をしているときに、
オオゲジの脱皮に遭遇したその友人が、
トンネルの天井にiPhoneを掲げながら、
30分以上それを実況中継してくれた。

もともと節足動物、なかでもムカデやゲジのたぐいは
苦手だったのだが、脱ぎたての殻のコバルトブルーの輝き、
細い脚1本1本の抜け殻の美しさ、
そして脱いだあとに
その脚をていねいにていねいになめとる姿にうっとりした。
神秘だと思った。

彼らの脳の話になり、脳はどこにあるのだろう、と。
脊椎動物は脳がひとつに集中している。
しかし節足動物は「はしご状神経」という神経回路を持ち、
体節ごとに神経系を形成する。
いわば偏在する脳。

そういえば、と思い出したのがこの本だった。


ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

  • 作者: 森山 徹
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2011/03/19
  • メディア: 新書


以前買って、積ん読していたものだった。
はてさて、節足動物に心はあるのだろうか?
オオゲジが脚を舐める妖艶な姿に、
心を感じずにはいられないのだが。
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ケロケロ6月6日 [その他の生き物]

今日はカエルの日なんだって。
ケロケロで66。

IMG_9159 おとなのガマくん 
写真はガマくん。
アズマヒキガエル。
西日本に棲むニホンヒキガエルの亜種で、
耳腺から毒を出す。
ヘビに対抗するのに役立っているらしい。
ネコにも効果があるのかな。


タグ:カエル
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マンモスとクジラとダイオウイカ 2013 [その他の生き物]

来場者数がどうなのかわかんないのだけど、
えらい空いてたのだ、ユカの展示
ウーリーマンモス、ケナガマンモス、ケマンモス~
ギャートルズのマンモスです。

ウーリーマンモスの牙はくねってるんだけど、なんでなんだろ。牙は雪をはらって草を食べるときに使うそうだ。うねりはそれに適してるのかなあ。ゾウはでかいなあ。でかいってのはかっこいいなあ。

あれの子どもが永久凍土からまるごと見つかって、来日。
ワタシ的には、深海展も面白かったのだけど、
圧倒的にこっちのほうが興奮してて、
出てきた時には、室内にいたのに熱中症状態で、
ぼーっとしてしまった。

原生のアフリカゾウ、アジアゾウ、
絶滅したナウマンゾウ、そして毛マンモスの
体の部位をしつこいくらい比較して紹介する手法がよくて、
さらに、骨や歯や毛に触れちゃったりして、
しかも空いているし、広いからひと目も気にならず、
大変満ち足りた気持ちになった。

ウーリーマンモスの臼歯。さわれたの!ゴリゴリしてた。感激。ゾウの臼歯は水平にベルトコンベアみたいに生え変わる。って図解をみた。が、口を閉じてイメージしようとすると、うまくわかない。



まあ深海展も結局、
興奮したポイントがマッコウクジラの椎骨だったので、
同類の哺乳動物のほうが、気持ちが上がるのかもしれない。
マッコウクジラの椎骨。かっこいい。奉りたい。

だって内臓やら骨やらが、
マッコウクジラもマンモスも私と同じなんだと思うと、
痛快な気分になるではないか!

そうそう、深海展を見に行った会社の後輩に、
で、どうだった? って感想を聞いたら
「うーん……朝起きて、昼間一生懸命働いて、
夜寝るだけの人生ばかりじゃないんだなぁって、
思いましたぁ」
と言われた。

いや、それダイオウイカと比較するまでもないじゃん、
背骨もないしって突っ込もうかと思ったのだけど、
彼女、相当ストレスが溜まってるのかもしれない……と思ったので、
「そうだね、まあいろんな生き方があるよね」
と同意しておいた。

今後もしも「お話が……」って言われた暁には、
「ダイオウイカみたいな生き方もいいよね」
と、アドバイスしてみようと思った。

☆追記☆
ユカのほうが毛がのこっているためなのか、
マンモスの知名度なのか、ネーミングのかわいい度が高いためか、
同時に展示されているケブカサイのコリカがややないがしろにされていた。
こちらのほうがたぶんレアでかっこいい。

ケブカサイの頭部。かっこよろしくてもうたまんないねぇ。毛深犀の角のようにただ独り歩め、だわ。

全体的に園山俊二押し。園山先生は没後20年だそうだ。
改めて、素晴らしい絵だと思った。
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オオカバマダラとヤバイ生き物 [その他の生き物]

ネコの話じゃないです。
ちょうちょの話。

オオカバマダラ
ドキュメンタリー、
夜ウッカリ最後まで見てしまった。

神秘の蝶 驚異の大冒険

映像も内容も素晴らしくよくて、
まるで映画1本観たみたいな気分になった。

オオカバマダラは、
世界のあちこちにいるそうだけど、
北米のものは、メキシコへの“渡り”をおこなう。
5000キロにもおよぶ渡り。
渡りを乗り越え、繁殖する。

面白かったのが人工繁殖のオオカバマダラ。
縁起物らしく、結婚式の演出で飛ばすために売られるそうだ。

そのうちの何匹かは渡りに加わり、
メキシコに向かうのだろう。
が、人工繁殖のもののなかに、
渡りを終えてもいないのに
ウッカリその辺で交尾をはじめる
ものがいる。

ネコやイヌの場合は、
幼少期に社会化といって、
母子、子ども同士のふれあいがないと、
異常行動が起こることがある。
というか、その種としての振る舞いがわからなくなる。
繁殖行動がきちんとできない個体に育つことがある。

虫の場合も似たようなことが起こるのだろうか。
野生の行うべき時に行うべき場所で行うべきこと、
ができない。
からだのしくみは違うだろうが、
人工、によって、その点がおかしくなるのは、
どんな生き物も共通なのだろうな。

あれでウッカリ卵がかえると、
ウッカリ生態系がかわるのだろうか。
渡りをしないオオカバマダラが、
いるはずがなかったところで増えたりする。
オオカバマダラはあんまり強そうじゃなかったのだが、
繁殖力のある強い種なら、
そこで増えて生態系を変えちゃったりするんだろう。
ウッカリの原因は、ほぼヒト。

ヒトといえば、この番組、
オオカバマダラを通じて、たくさんの人が登場する。
学者、詩人、町の人、レンジャー、違法伐採者などなど。
とくにメキシコの保護地区の環境破壊の背景にある
裏組織の存在……怖すぎる。

インタビュー受けてる人の顔つきがこわばっている。
ああこれ、冗談抜きで簡単にヤバイことになるんだろうな、
っていうのがわかる。

保護地区のレンジャーの話。
最初警察と森を歩いてるんだけど、
途中で警察がいなくなるんだそうだ。
ふと気づくと、ひとりきりで森を歩いている……。
送り狼なんてものじゃない、送り裏組織?
その怖さったらないそうだ。
環境保護と簡単に言うが、
蝶のために、まじで命がけなんだよ、
っていうのが、よく理解できる。

蝶の話だったけど、
より丁寧に描こうとしていたのは、
“世界一ヤバイ生き物”について。
実際は一度も画面に登場しなかったソレが、
美しいオオカバマダラの存在と、
不気味に対を成していた番組だった。

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