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気力>体力 [雑感]

もう何年も前、ノートに、
読んだ本の抜き書きをしていたことがあって、
それが机の奥から出てきたのでめくってみたら、
本ではないけれど、家元談志が、なくなる何年か前、
神奈川かどこかでの独演会で、
ふと話しだしたことをメモっていた。

そこにある「気力」という言葉が、ずしりとくる今日このごろ。
死ぬことが、生きることより近い人間にとって、
「気力」は「体力」以上に、生物を生かす力になる。


人間ってのは「帰属」しなくちゃいられない。
ナニが好き、ナニを信じる、ナニナニ派だって、
何かに属さないと不安でしかたない。
犯罪者がいれば、オカシイといって一斉に叩く。
常識に属せば安心する。
でも、本当はそんなもの何にもない。
落語は、本当は何にもないことを知っている。
落語やっている奴らは知らないだろうが、
落語自体はそれを知っている。
だから落語を信頼している。
落語だけが、
俺の最後の気力の対象になりうるだろうって思うんです。
落語だけが芸術。


余談だけど私は最近、
ここに出てくる落語を、
「自然」のことだと感じている。
それは「阿弥陀」のもつ本来の意味と、
多分、同じだろうと思っているんだけどさ。
084 グリーン 0814
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