犬に求めるもの、猫に求めるもの

犬には、私の言うこと、やること、全部をわかってくれたら嬉しいと思う。
猫には、なぜだかそれがない。
猫をわかりたいとは思えども、
猫に、わかってくれ、なんて求めない不思議。
猫を見ていると、
そんなこと思うなんて、そもそもヒトはおこがましいですよね、はい、って気持ちになる。
ええ下僕ですよ、下僕。

老猫と床暖

この冬、床暖のきいた広い部屋に、17歳になる猫を放った。
１日目は、ここにいていいのか戸惑っていたが、
床暖にやられたらしく、極楽極楽と言わんばかりにのびのび過ごしている。
眼福眼福。よい２０１６年のスタート。

飼いネコ獅童の特等席

用事があって、平日の午前、
住宅地をとぼとぼひとりで歩いていたときのこと。
道の途中でひょっこり野ネコに合わないかなぁ、と
よそ見していたら、上から目線、見られていた。

２階のベランダで日向ぼっこ。
三鷹って洗濯物が、なんだか気になる。
筆文字によく合う雰囲気の
鈴のついた和ネコさんが、チラッと薄目を開けた。
見たか？　って、
見えちゃいませんが、
私の動きは察知した様子。


確認したら、すぐに目をつむってしまった。

ちょっと中村獅童似じゃない！？


ベランダのこの位置は、三鷹獅童の特等席。

ネコは樹上棲。
平地で育てられたって、高いところが好き。
３階くらいまでなら、くるりんぱ、ができるとか。
隠れる場所、高い場所、そこをのぼりおりし、
ときにこんなふうに休んで、下を通るものをチラ見するのと、
心も満たされる。
イヌのようにドッグランを与えられても、困ってしまう。
満ちる条件が違う。

満ちるって、
本来の行動の欲求が満たされているときに
味わうことができるもの。

このお宅の、飼いネコ獅童さん、
我が家は満足にゃ～
声が聞こえそうな幸せな顔をしている。

幸せなネコの顔、いいよねぇ。
ほっこり気分にしてもらった冬の日だった。